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【活動報告】「授業の基本」研修会 -理系の授業のために-(滋賀県立大学)(2016年5月27日(金)開催)

平成28年5月27日(金) 18:20~20:20
滋賀県立大学A2棟201講義室

◇概要

 2016年5月27日(金)、滋賀県立大学教育実践支援室では、FD活動の一環として今年度第2回目となる「授業の基本」研修会を開催しました。
 この研修会は関西地区FD連絡協議会との共催事業となっており、滋賀県立大学関係教員に加えて、園田女子学園大学、立命館大学からもご参加いただきました。

 今回の研修会は、「理系の授業のために」をテーマに、主に数式を扱う授業において、学生の理解度を深めるために気をつけるべきポイントを示した上で、出席者自らグループワークを通じて具体的な手法を体験しました。授業の工夫は以下のとおりです。


・グループワークを取り入れる

 数式を扱うような理系の授業には、グループワークなどのアクティブラーニングが不向きだと思われがちであるが、簡単なグループワークを取り入れることで、飛躍的に学習の定着率が向上する。まず、個人ワークで演習問題を解かせた後、"解答できた学生が理解できていない学生を教える""わからない学生は、わかる学生に質問する"といったグループワークを用いるだけで、学生は主体的に授業に参加するようになり、授業が運営しやすくなる。


・予習を定着させる

 理系の授業では、授業の前半は、教科書に記載されているような数式など基本的なポイントの説明に時間を費やすことが多い。更に最近ではノートに書き写さない学生も増えてきているという現状もある。上記のグループワークをより効果的に導入するためにも、ある程度の予習を求めることが望ましい。ただ漠然と教科書を読んでくるように伝えるのではなく、具体的な課題を与え、教員が課題の達成度をチェックをする、そしてその結果を成績評価に反映することを明確にすれば、予習の定着が期待できる。これにより、スムーズにグループワークに入ることができる。


・学生の状況に常にアンテナを張る

 数式を扱うような授業の多くは、積み上げ式の学習が必要となっており、一度わからなくなると先に進めないことが多い。教員の立場から「大学生ならこのぐらいは知っていて当然、中学・高校で習っているはず」と思うことであっても、初歩的なことでつまずいている場合が往々にしてある。そういった状況に対応するには、机間巡視をしながら、学生がつまずいていないかどうかを確認し、個別に声をかけたり、授業内に補足説明を追加することによって、学生の反応を確認しながら授業を進めていくことが重要である。


 参加者からは、「理系授業でも、個人ワーク、グループワーク、予習や宿題をうまく使うことによって、教員が話過ぎずに、いかに学生に授業内容を修得させるかがポイントだと思った」という声や、「さっそく反転授業を取り入れてみたい」など、積極的な意見があった。また、今後の研修会として「学生の国語力(読解力・作文力)の向上」など、より実践的なテーマに期待が寄せられた。


研修の様子




【主催】滋賀県立大学
【共催】関西地区FD連絡協議会


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