活動 - FD共同実施WG - ワーキング・グループの活動報告

【活動報告】FD研修会「授業の基本研修会-視聴覚教材を用いる授業のために-」(滋賀県立大学)(2016年6月24日(金)開催)

2016年6月24日(金) 18:20~20:20
滋賀県立大学A2棟 201講義室

◇概要

 2016年6月24日(金)、滋賀県立大学教育実践支援室では、FD活動の一環として「授業の基本研修会-視聴覚教材を用いる授業のために-」を開催しました。この研修会は、関西地区FD連絡協議会の共催事業となっており、滋賀県立大学関係教員に加えて、京都学園大学および神戸松蔭女子学院大学からもご参加いただきました。

 今回の研修会は「視聴覚教材を用いる授業のために」をテーマに、視聴覚教材をもちいることの利点、視聴覚教材のあり方を示した上で、具体的にVTRを用いる場合、パワーポイントを用いる場合について、実演をもって体験しました。概要は以下のとおりです。

1.視聴覚教材を使うときの基本的態度
 VTRやパワーポイント等の視聴覚教材を使用することについて、以前は「教えることをさぼっている」との固定観念があった。だが、映像でしかわからない、想像できない事象もある。視聴覚教材は、授業を教材任せにせず、適度に使用し、使用目的を明確にすれば、非常に効果的なものである。

2.VTRを使用するときの基本
 VTRの良い例(「生活と水」生活用水の解説VTR)と悪い例(「運動方程式」の解説VTR)を比較し、VTRを使用するときの基本について次のとおり学んだ。

音声は抑揚があり、音として聞きやすいものがよい。
内容として、「映像でしかわからないもの」を取り上げているものにする。
必死になって探した視聴覚教材でないと授業にはふさわしくない。
腹式呼吸を意識し、あごを引いた状態で、声を5メートル先に届けることを意識すると教室の後ろまで声が通り、"学生が聞く"話し方ができる。

映像をみながら作業をさせる。学生にメモを取らせるための対策として、レスポンスペーパーは効果的である。ただし、「一番印象に残ったものは」と曖昧な問いかけをしてしまうと、学生は一行だけしか書かない。したがって、「気付いたことをOO個書け」という問いかけや、クイズ形式にする等、具体的にする必要がある。また、あらかじめ採点基準を記載しておくことも効果的である。

3.パワーポイントファイルを使用するときの基本
 パワーポイントを使用する上での難点として、学生が携帯電話で写真を取る、パワーポイントのハンドアウトを受け取る等、内容を記録する手段があるため、板書をせず、結果として寝てしまう傾向がある。これを防ぐため、VTRの時と同様、パワーポイントを見ながら作業させることが大事。

 なお、パワーポイント作成の際の基本事項は次のとおり。

一枚のスライドに文字は十行以内。また、文章は避け、箇条書きにする。読む作業と聞く作業を同時にできないので、見て分かる書き方をする。
写真はスライド一枚につき一枚にする。比較するために一枚のスライドに複数の写真を貼る傾向があるが、それでは細部が見えない。一枚一枚の写真を大きく見せて印象付けてから比較する。
表やグラフを用いたいときは、細かいと見えなくなるので、プリントアウトして配布するか、着目する箇所のみクローズアップして見やすくする。

 参加者からは、「これまで自分が取り組んできたことを一つ一つ振り返りながら改善案についていろいろと考えることができた」という声や、「視聴覚教材を用いて何を学ばせたいのかという授業のねらいが重要であることを改めて考えることができた」という感想をいただきました。また、「わかっていたけれどもできていなかった点だったので、これから改善したい」、「配布するPPT資料に書き込みをさせる工夫を検討したい」という積極的な声をいただきました。


研修の様子


【主催】滋賀県立大学
【共催】関西地区FD連絡協議会


関西地区FD連絡協議会広報WGのアカウント