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【活動報告】「授業の基本」ワークショップ(滋賀県立大学)(2011年4月29日(金)開催)

2011年4月29日(金)
滋賀県立大学

◇概要

 2011年4月29日(土)に滋賀県立大学で、新任教員、特に初めて教壇に立つ教員を対象とした「授業の基本」ワークショップが開催されました。講師は滋賀県立大学教育実践支援室長の倉茂好匡先生です。このワークショップは「関西地区FD連絡協議会初任教員向けプログラム」の一つとして、本協議会の共催事業となっています。本協議会加盟校からは18名(帝塚山大学、東洋食品工業短期大学、京都大学、大阪工業大学、佛教大学、関西看護医療大学、四条畷学園短期大学、同志社大学、立命館大学)の参加者がありました。  この研修会は、以下の3部構成となっていました。

第1講 10:10~12:10 授業の基本①-基本の基本-
第2講 13:10~15:10 授業の基本②-授業展開上の罠-
第3講 15:25~17:45 授業づくりワークショップ

第1講、第2講では、「授業における導入の重要性」「話し方のコツ」「板書のコツ」「教材研究の重要性」「効果的な発問の仕方」などについて、参加者とのやり取りも含めつつ、解説が行われました。たとえば「授業における導入の重要性」では、「単にその日に行う授業内容を冒頭で説明しただけでは導入と言えない」「学生に興味を持たせる必要がある」といった点が強調されました。学生に興味を持たせる方法の一つとして、「効果的な発問の仕方」と関連して、授業の冒頭で学生に発問を行い、学生からの返答を材料にして導入を作っていくという方法が紹介されました。いずれの解説も、講師である倉茂先生がその場で実演しながらの説明であったため、非常に具体的で理解しやすいものであったといえます。また、実演の際には、よい例だけではなく悪い例もとりあげたり、参加者に適宜発問しながら話を進めるなど、様々な方向から大学での授業を考えることができる研修となっていました。
第3講では、グループに分かれて「炒めものの作り方」を題材として5分間の授業を作成、そして模擬授業を行いました。第1講、第2講で学んだことを実際に行ってみるという経験は、参加者にとって非常に重要なものであったといえるでしょう。それぞれの模擬授業の後には倉茂先生からのコメントやアドバイスもあり、充実したワークショップとなりました。
ワークショップ後に滋賀県立大学によって実施されたアンケートの結果は以下の通りです。具体的に授業の進め方・行い方を例示しながらのワークショップであったことから、「実際の自分の授業に直接的に役立つ技法を得ることができた」「自分の授業を振り返る機会を得た」と感じている参加者が多かったことが伺えます。


【研修会で得たこと・参考になったこと】

・発問について、学生が答えやすい、グループディスカッションにつなげられるような工夫について、具体的なアドバイスがありがたかった。
・発問には目的がある、というのが参考になった。今まで何となく発問していたので、これからは効果を狙って発問したい。
・目的を考えない発問はだめであること。
・講義に発問を効果的に加えることによって、聴講者の興味を引き出すことができること。
・具体例の重要さをぼんやりと感じていただけだったが、しっかり認識できた。
・具体例とは、何のことか理解した。今までのは具体例になっていなかった。
・授業の展開の方法、発問のタイミング、声の大きさ、視線等、今までも理解しているつもりでいましたが、改めて講義を聴いたことで、自分の良かった部分、悪かった部分が明確になり、授業を進めるにあたって学生の反応が楽しみになった。
・発声、ヤマ、具体例の入れ方。机間巡視から発問、板書の仕方、教材研究、テクニックの詳細から組み立てまで、大いに参考になった。
・授業のやり方と、体系的(かつ具体的にも)に教えていただいたこと。
・原則+到達目標を授業の冒頭で示すこと。「導入」の重要性を認識しました。授業展開についての工夫が、具体例と共に示されていてわかりやすかった。
・導入・展開でどんな工夫が必要か実感としてわかった。
・授業の内容を絞って、その他のことは宿題にすることも参考になった。
・その場で問題を解かせて、学生がどの位理解しているかをチェックし、あまり理解していなければ説明しなおすこと。
・自分の日頃の授業展開の仕方を評価することができた。今後、より的確な授業を実施するための重要なポイントを習得でき、大変参考になった。
・5分の授業を作るのに、どれだけの時間が必要かも参考になった。
・授業に対する細かい注意点を含めて、教材研究がいかに大切であるかということを痛感した。また、魅力ある授業をつくることに対する姿勢を考えていくことを強く思った。
・知識を垂れ流すのではなく、学生が気づくように(つわりの例)⇒小説などでも使える。
・授業の基本を知ることができ、参加してよかった。
・講義を担当して4年目を迎えたが、初年度に聴いたことと内容が同じでも、自分の体験を照らし合わせて、より参考になると感じた。
・少しずつでも実行していくことが大切だということ。
・着任前に受けていたかった。
・これまで自分の受けてきた講義・授業を対比させることになった。

ワークショップの様子

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【主催】滋賀県立大学
【共催】関西地区FD連絡協議会FD共同実施WG


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