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【活動報告】科学的和文作文講座 公開授業・検討会 -卒業論文等の作文指導で悩んでいる先生方のために-(2013年1月9日(水)・10日(木)開催)

2013年1月9・10日、滋賀県立大学環境科学部の環境生態学科および生物資源管理学科の4年生を対象に「科学的和文作文法勉強会」が開催されました。授業担当は滋賀県立大学環境科学部の倉茂好匡先生です。そしてこの授業を公開授業と位置づけ、大学内外の先生方に見学していただき、授業後には授業検討会が開催されました。この勉強会は「関西地区FD連絡協議会初任教員向けプログラム」の一つとして、本協議会の共催事業となっています。 受講学生数は47名、見学された先生方は、1月9日が9名、1月10日が8名でした。
授業は、2日間5部構成で実施されました。一日目午前は「悪い文章の見本」を題材に、「どこが悪いか」「なぜ悪いか」を気づかせるように展開し、午後には、「段落とはなにか」「トピックセンテンスとはなにか」「段落間の論理をどう作るか」を学んだのちに、学生個々の卒業論文第1章の段落構成を実際に作成させました。そして、学生たちが作成したものを授業者が黒板に書き写し、それを題材に「どこが悪いか」「どう修正すべきか」を解説し、そのうえで「翌朝までに、各自の卒業論文第1章を作成せよ」との宿題を課しました。二日目午前は「段落内論理をはっきりさせる」「そのために、単純な構成の文を作る」「文の構造の見分け方」を学びました。そのために、学生が作成してきた「卒業論文第1章」の中から「構造が複雑で意味不明瞭になっている文」を黒板に書き出し、その文の構造を解析して、そのうえで具体的な修正案を提示。午後の前半は「主語-述語関係を明確にすること」「修飾-被修飾の関係を明確にすること」に主眼を置き、「不明確な箇所の見抜き方」をまず学び、その後で実際に学生が書いてきた文を黒板に写し、「どこが不明確か」「どうすれば直せるか」を解説。午後の後半では、学生が作成してきた文章の段落ひとつを板書し、これまで学んだ技法を駆使して「なぜダメか」「どう直せるか」を解説したのち、実際に改善して見せました。
授業後の検討会では、「学生に文の構造を意識させることが非常に大切である」「悪い文章を『悪い』というのに明確な理由を示せるのは強みだ」などのご意見をいただき、特に「学生が教員の修正したとおりに書き写すだけでは、学生の文章力は上がらない」「学生本人が文の誤りや不適切性に気づけるような指導が必要だ」という点では、ご参加の先生方に賛同していただけました。


【主催】滋賀県立大学
【共催】関西地区FD連絡協議会FD共同実施WG


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