協議会概要 - 代表幹事校挨拶

田中 毎実
(京都大学 高等教育研究開発推進センター長・教授、
関西地区 FD 連絡協議会代表幹事校代表)

代表幹事校挨拶

関西地区FD連絡協議会は、地域内の大学、短期大学がお互いの日常的教育改善を支え合う互助組織です。本協議会は、1年あまりの準備期間を経て、関西地区関連組織の過半数が参加して本年4月に設立総会を開き、以後、広報事業、連携事業、共同事業、研究事業などさまざまな活動を展開してきています。

これまでの私たちの話し合いで数回、<この「関西」とはどこのことか>が話題になりました。周辺の中京、北陸、中国、四国などに同様の組織があれば、話題にもならなかったはずですが、本協議会は他に大きく先立って組織化されたので、どうしても境界が不鮮明なのです。このことは、本協議会の先進性の証でもあるでしょう。

関西地区という境界づけは、都道府県よりは広く、国よりは狭い。このいわば「ミドルレベル」の連携には、ディシプリンごとに集まったり、FDの適切な人材を求めたりすることが比較的簡単だ、というメリットがあります。このレベルの連携によってこそ、単独の機関ではできないFD活動を仲間からの助けをかりて展開したり、別々に同じような活動をするという無駄を省いたりすることができます。関西地区FD連絡協議会のメリットは、このような補充と省力化にこそあります。

今日、我が国の高等教育機関はすべて、グローバル化とユニバーサル化との狭間で、しかも少子化や財政逼迫などに起因する経営危機に直面して、苦悶しています。たしかに、高等教育機関も、熾烈な市場競争のなかでこそ互いの個性を発揮し主張しあい、互いに「個性輝く大学」になることができます。しかしこの深刻な危機に際しては、互いに排除しあう競争よりもむしろ、互いに連携しあう協働こそが求められます。

今日、高等教育機関に属する先生方は、時代や社会や学生の急速な変化に応じて、様々な教育改善の努力を個人的に行っておられます。関西地区FD連絡協議会は、この個別的努力を組織化する各機関の活動を、連携によって支え合いたいと考えています。未加盟の諸機関も、できればこの私たちの活動の輪に加わっていただくよう、お誘いいたします。